月150回。これはVisualpingの無料プランで使えるチェック回数である。1ページを毎日見るだけなら足りるが、5ページを見始めると、あっという間に使い切る。
この記事では、変更検知ツール各社の無料枠を、公式ページの数字を同じ条件で並べて比べる。無料の範囲でできることと、できないことを先に知っておくと、ツール選びで迷わなくなる。

無料枠は「ページ数・回数・間隔」で決まる
無料枠の使い勝手は、ページ数、チェック回数、最短間隔の3つでほぼ決まる。どれか1つが小さければ、他の2つが大きくても監視は続かない。
回数の意味を具体例で見ておく。Visualpingの公式説明では、1ページを毎日チェックすると月31回分を使う。5ページを毎日なら月155回で、無料の150回を超えてしまう。
間隔も同じくらい重要だ。最短60分と最短24時間では、値下げに気づく速さが変わる。無料枠は毎日1回が中心だと考えると整理しやすい。
主要6ツールの無料枠を並べる
Visualpingの無料プランは、5ページ、月150回、最短60分、利用者1人である。AIによる変更の要約と重要度フラグ、メール通知、Webhook、APIは無料でも使える。
Distill.ioの無料プランは、監視25件のうちクラウド5件、月1,000回で、クラウドの最短間隔は6時間である。ブラウザ拡張でのローカル監視は無制限だが、PCを開いている間だけ動く。
ChangeTowerの無料プランは3ページ、1日1回で、30日分の履歴が残る。AI監視、キーワード検知、メール通知は無料でも付く。
changedetection.ioはセルフホストなら無料で、URL数の上限もない。クラウド版は月8.99ドルからである。
国産ではWatchlyの無料プランが3URL、24時間ごと、メール通知、履歴30日である。Compatoの無料プランは5URL、週次で、AI要約は月3回まで使える。
無料枠は3つの型に分かれる
6つの無料枠は、クラウド型、ブラウザ拡張型、セルフホスト型の3つに分けられる。型が違うと、無料の意味も変わる。
クラウド型は、こちらのPCの電源が切れていても動き続ける。その代わり、ページ数とチェック回数がはっきり制限される。Visualping、ChangeTower、Watchly、Compatoがこの型である。
ブラウザ拡張型は、拡張を入れたブラウザの中で監視する。Distill.ioのローカル監視が代表で、回数の制限はないが、ブラウザを閉じると止まる。
セルフホスト型は、自分のサーバーやPCでソフトを動かす。changedetection.ioが代表で、URL数も回数も自由だが、サーバーの用意と更新作業は自分の仕事になる。

クラウド型は回数の上限に注意
クラウド型で最初につまずくのが、チェック回数の上限である。ページ数だけを見て選ぶと、途中で監視が止まる。
Visualpingは回数を使い切ると監視が一時停止し、翌月のリセットか上位プランへの変更まで再開しない。回数は翌月に繰り越せない。
ChangeTowerの無料プランは3ページ、1日1回なので、回数よりページ数の上限が先に来る。Distill.ioはクラウド5件、月1,000回で、6時間間隔なら1件あたり月120回前後である。
国産のWatchlyは無料で3URL、24時間ごと、Compatoは無料で5URL、週次だ。週次は変化に気づくまで最大1週間かかる点を許容できるかで選ぶ。
セルフホスト型は手間と引き換え
セルフホスト型の魅力は、無料で上限がないことだ。changedetection.ioはDockerで起動でき、監視URL数に制限がない。
ただし、JavaScriptで描画されるページを読むにはPlaywrightなどの追加コンポーネントが要る。動かし続けるサーバー代と、壊れたときに直す手間も自分で負担する。
それでも、監視対象が数十ページに増えるなら、セルフホストは現実的な選択肢になる。無料枠の上限に悩む時間を、運用に回す判断である。
無料枠から有料に移る判断基準
有料に移る合図は、ページ数より先に「見たい頻度」に表れる。料金ページを毎日見たいなら、週次では足りない。
Visualpingは月14ドルから、ChangeTowerは月12ドルから、Distill.ioは月15ドルからである。いずれもページ数と頻度が上がるほど金額も上がる。
有料プランの比較では、通知先も確認したい。Slack通知やチーム共有は上位プラン限定のことが多く、VisualpingのSlack連携はBusinessプランからである。

最後に: 数字より続けやすさで選ぶ
無料枠の比較で分かるのは、どのツールも全部入りではないことだ。ページ数、回数、間隔のどこかに必ず制限がある。
まずは重要な1ページを決めて、無料枠で2週間続けてみる。通知が読み飛ばされずに残るなら、そのツールは自分の仕事に合っている。
