検索結果の上部に、競合他社が新しいキャッチコピーの広告を出している。それに気づく手段として、Googleの広告透明性センターがあります。
2023年3月に始まったこの仕組みを使うと、競合がどんな広告を、どの地域に向けて出しているかを確認できます。調べ方と、分かる情報の範囲を整理します。

広告透明性センターとは何か
広告透明性センターは、Googleのサービスに配信された広告を検索できる公式のデータベースです。Googleは2023年3月29日に世界での提供を開始したと発表しました。
Googleによると、広告の透明性や管理のメニューには毎日3,000万人以上が触れているといいます。広告主の身元確認は2018年の選挙広告から始まり、2020年に通常の広告主へ広がりました。
競合の出稿内容を確認する手順
確認は、広告透明性センターのサイトを開くところから始まります。検索欄で広告主の名前かウェブサイト名を指定し、表示された広告主のページを開きます。
競合の正式名称が分からない場合は、自社サイトのドメイン名で検索します。公式サイトのドメインから広告主のページにたどり着けると、社名の表記ゆれに悩まされにくくなります。
Googleのヘルプでは、広告主名やウェブサイト名での検索と、日付・地域での絞り込みが案内されています。検索広告の場合は、広告の右上のメニューからマイアドセンターを経由して同じページにたどり着けます。
ITmediaの記事では、広告主の正式名や所在地、最新の広告の日付とフォーマット、過去の広告が表示されると紹介されています。まずは競合名で検索し、出稿の有無を確かめるのが第一歩です。
分かることと分からないこと
透明性センターで分かるのは、広告主がどんな広告を出したか、どの地域で表示されたか、最後に配信された日と形式です。広告主が確認済みかどうかのバッジや、支払者の名前も表示されます。
一方で、広告の予算、入札キーワード、ターゲティングの細かい条件までは表示されません。欧州経済領域の広告では、ターゲティング情報や表示回数、テーマのラベルが追加で公開されます。
競合の出稿内容は分かっても、いくら使っているかまでは分からない。この前提を持っておくと、調査結果を過大に解釈せずに済みます。

プラットフォームで絞る時の注意
透明性センターでは、検索、YouTube、ディスプレイなどのプラットフォームで絞り込めます。ただし、プラットフォームを指定した検索では、2023年9月4日以降に表示された広告だけが対象になります。
古い広告を確認したいときは、プラットフォームの指定を外して検索します。フィルターの有無で結果が変わることを知らないと、出稿が止まったと誤解するおそれがあります。同じ条件で定期的に確認すると、配信の増減や訴求の変化に気づきやすくなります。
調査した内容の記録と残し方
透明性センターの情報は、自社や組織の情報収集、調査の目的で利用できます。一方で、内容を転売したり、商用に再利用したりすることは認められていません。
調べた結果は、広告主名、確認日、配信期間、広告の内容をセットで記録しておきます。スクリーンショットを残す場合も、撮影した日付が分かる形で保存すると、後から変化を説明しやすくなります。定期的に見返すと、キャンペーンの切り替えや訴求の変化を追いやすくなります。

最後に: 出稿の変化を追いかける
Google広告の調査は、一度見て終わりではありません。訴求や配信先は数週間で変わるため、月に一度など確認のタイミングを決めておくと変化に気づけます。
透明性センターで分かる範囲を押さえたうえで、競合サイトや料金ページの監視と組み合わせる。気になった広告は、自社の訴求やキーワードを見直す材料にもなります。複数の情報を並べることで、競合の狙いが少しずつ見えてきます。
